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花粉症の薬

2018.02.14 Category/ブログブログ花粉症

最近では花粉症の薬が手軽に薬局で購入できるようになりました。

耳鼻科医は処方箋がないと購入できない薬を含めていくつかの薬を組み合わせて治療を行っています。

花粉症の薬といってもさまざまな特徴があります。症状を抑える効果が高いもの、副作用が軽いもの、鼻づまりに効果が特に高いものなど多種多様です。

今回は耳鼻科医が選択できる花粉症用の薬をご紹介いたします。下線がひいてあるは処方箋なしで買える薬です。

ちょっと難しい単語や用語がでてきますが、皆さんがいつも服薬している薬と照らし合わせてみてください。

 

1.ケミカルメディエーター遊離抑制薬

薬の効果のメカニズム

花粉症の症状を引き起こす物質がでてこないようにする。シュートを打たせないディフェンダーのポジションをする薬です。

特徴

効果がでるまで1-2週間の時間がかかる。

眠気やのどが渇くような副作用がない。

実際の薬剤:クロモグリク酸ナトリウム(インタール)、トラニラスト(リザベン)、イブジラスト(ケタス)、ぺミロラストカリウム(アレギサール)など

 

2.ケミカルメディエーター受容体拮抗薬

薬の効果のメカニズム

花粉症の症状を引き起こす物質をブロックして邪魔をする。シュートされたボールをゴールに入れないゴールキーパーの役割をする薬です。

 

この薬の種類はさらにいくつかに分かれており、それぞれに特徴があります。

 

 〇ヒスタミン受容体をブロックする薬

昔からある薬で、各社がいろいろ開発し販売しています。大きくわけて“第一世代”、“第二世代”と分けられます。

 

“第一世代薬”の特徴

古くからある薬で安全性が高く、効果が素早く出てくることが長所です。しかし、眠気がでるのが困った点。

実際の薬剤:ジフェンヒドラミン塩酸塩(レスタミンコーワ)d-クロルフェニラミンマレイン酸塩(ポララミン)、プロメタジン塩酸塩(ピレチア)、ヒドロキシジン(アタラックスP)、シプロヘプタジン塩酸塩水和物(ペリアクチン)

 

“第二世代薬”の特徴

第一世代と比較し眠気が改善された。新薬が次々に製品化されており、性能もどんどんよくなってきている。最もよく使われる薬。効果、副作用の程度が様々で使いこなすのが耳鼻科医の腕の見せ所。

実際の薬剤:ケトチフェンフマル酸塩(ザジテン)、アゼラスチン塩酸塩(アゼプチン)、オキサトミド(セルテクト)、メキタジン(ゼスラン)、フェキソフェナジン塩酸塩(アレグラ)、フェキソフェナジン塩酸塩・塩酸プソイドエフェドリン配合(ディレグラ)、エピナスチン塩酸塩(アレジオン)エバスチン(エバステル)セチリジン塩酸塩(ジルテック)、レボセチリジン塩酸塩(ザイザル)、ベポタスチンベシル酸塩(タリオン)、エメダスチンフマル酸塩(レミカット)、オロパタジン塩酸塩(アレロック)、ロラタジン(クラリチン)

 

最近発売された最新の薬剤:デスロラタジン(デザレックス)、ビラスチン(ビラノア)、ルパタジンフマル酸塩(ルパフィン)

 

 〇ロイコトリエン受容体をブロックする薬

特徴

鼻づまりに効果が高く、その効果は第二世代のヒスタミン受容体をブロックする薬よりも優れている。くしゃみにも効果があるが、薬を飲み始めてから効いてくるまで1週間くらいかかるともいわれる。

実際の薬剤:プランルカスト水和物(オノン)、モンテルカストナトリウム(シングレア、キプレス)

 

 〇プロスタグランジンD2やトロンボキサンA2受容体をブロックする薬

特徴

鼻づまりに効果が高く、その効果は第二世代のヒスタミン受容体をブロックする薬よりも優れている。効果が出てくるまで時間がかかり、4週間以上服薬することで効果がより確実になる。

実際の薬剤:セラトロダスト(ブロニカ)、ラマトロバン(バイナス)

 

点鼻液について

 〇鼻噴霧用ステロイド薬

症状改善効果の高い点鼻液です。体内に吸収されにくく、粘膜表面だけに効果をもたらします。よってステロイドで心配される副作用がほとんどなく、1年以上使っていても全身的な副作用はありません。鼻づまりに効果が高いとされています。

実際の薬剤:ベクロメタゾンプロピオン酸エステル(リノコート)、モメタゾンフランカルボン酸エステル水和物(ナゾネックス)、フルチカゾンフランカルボン酸エステル(アラミスト)、デキサメタゾンシペシル酸エステル(エリザス)

 

 〇点鼻用血管収縮薬

鼻づまりに効果が高く、即効性が期待できます。しかし、連続使用により効果が徐々に低下し、かえって鼻づまりがひどくなるなどの副作用があります。薬局で手軽に買える点鼻液の多くがこの種類ですが、使用するには注意事項をよく読んで用法をしっかり守らなくてはなりません。

実際の薬剤:ナファゾリン硝酸塩(プリビナ)、トラマゾリン塩酸塩(トラマゾリン)

 

全身ステロイド薬について

鼻噴霧用ステロイドでも制御できない花粉症で内服投与することがありますが、1週間以内にすることが推奨されており、2週間を超える使用には十分注意を払う必要があります。全身的なステロイド副作用を起こすことが欠点であり服薬には注意が必要です。

ステロイドの注射は勧められておりません。

 

 

いかがだったでしょうか?ちょっと難しい話題でしたがぜひ皆さんも自分の薬をチェックしてみてください。

耳鼻科医はたくさんの薬のなかからいくつか組み合わせたり、効果がなければ変更したりして花粉症を治療していきます。一般の市販薬で効果が無かったり、眠気などの副作用が強く出たりするようならば耳鼻科を受診して相談してみてください。これだけたくさん種類がありますので、棋士の加藤一二三さんくらい熟考するかもしれません。そんな時はそっと待ってあげてください。糖分が足りなそうなら”ひふみん”のおやつと一緒です、チョコをちょこっとあげてもいいかもしれません。きっとあなたにあう花粉症の薬を処方してくれるはずです。

花粉症や鼻アレルギー、薬の質問やご相談は

松本市の耳鼻咽喉科 なのはな みみ・はな・のど クリニックへお気軽にお問い合わせください。

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