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花粉症で受診した時のコスト
2018.02.09 Category/ブログ|ブログ|花粉症
1月はあっという間に終わり、2月もどんどん過ぎていきます。2月の下旬には、早ければスギ花粉が飛散し始めます。季節性のアレルギー性鼻炎(花粉症)に毎年悩まされる方にとっては嫌な季節になりますね。
最近では性能のよいアレルギーの薬が手軽に薬局で買えるようになりました。
クリニックに行けば余計な費用がかかるし、混んでいて待たされるし・・・。クリニックに行くとどのくらい費用が掛かるのでしょうか?また、どんな検査をしてどんな薬を出してくれるのでしょうか?
かかる費用
やっぱり気になるのは受診した時にかかる費用とそのうちわけですね。医薬分業ですので、クリニックの窓口で支払う料金と処方箋を受け付けてくれる薬局の窓口で支払う料金があります。
まず、クリニックに支払う料金を見てましょう。
初診料 2820円
初めてクリニックにかかる場合や久しぶりに受診して、いままでと状態が変わっているようなときにかかる受診料です。患者さんを診察して診断をし、治療をどのようにするのか決定するための料金です。
処方箋料 680円
医師が患者さんの体に合った薬を選択し、処方箋を書く料金です。
「鼻アレルギー診療ガイドライン」では症状のパターンと重症度によって投与に最適な薬の組み合わせが決められています。また、高血圧や糖尿病があったり、そのほかの病気を持っていたりしたら服薬してはいけない薬などがありますので注意して薬を選択します。
合計3,500円ですが3割負担の患者さんですと、1,050円の支払いで済むことになります。昨年も受診していたり、検査がすべてやったことがあったりするような患者さんではこのくらいの支払いになります。
では、いくつか検査が加わった場合にはどのくらいになるのでしょうか?
鼻汁好酸球検査(びじゅうこうさんきゅうけんさ) 1,400円
風邪の初期症状や血管運動性鼻炎などはアレルギー性鼻炎と症状がよく似ているので診断に迷うことがあります。そんな時は、鼻汁好酸球検査(びじゅうこうさんきゅうけんさ)を行うことがあります。鼻みずの性状を顕微鏡で確認する検査です。アレルギーであるのかそうでないのかがわかります。
特異的IgE抗体検査 15,990円
いわゆるアレルギーの血液検査です。採血をして検査をすることで、アレルギーの原因を検索します。採血をするので少し痛いですが、どの物質に対してアレルギーがあるかわかりますので季節アレルギーの患者さんには大変メリットがあります。花粉の飛散する時期がわかりますから、薬を飲み始める時期と終了する時期が決められるので薬の無駄がありません。
それぞれ3割負担ですので鼻汁好酸球検査を行ったときには420円が追加になり、
特異的IgE抗体検査を追加で行ったときには4797円が追加になります。
クリニックの窓口で支払う金額
検査を何もしなければ1,050円
検査をした場合には約1,500~6,300円くらいになる計算となります。
まだ薬をもらっていませんので、クリニックを出たら処方箋薬局に処方箋を提出して薬を購入しましょう。注意しなくてはならないのは処方箋の有効期限が4日間と決まっていることです。有効期限が過ぎないように気を付けましょう。
薬本体の料金は?
1種類だけの薬を2週間分処方してもらった場合で計算してみましょう。薬の値段も様々ですが、971円(アレジオン、デザレックスなど)~1,817円(アレグラ)と幅があります。
症状に応じて系統の異なる内服薬を追加して2種類になったり、点鼻薬や点眼液を処方してもらったりするとさらに高くなります。
調剤料 約1,000円
薬剤師の先生が薬をみて、飲み合わせなどをチェックします。患者さんが飲んでいる薬を全部把握して管理するためのコストです。
薬局で支払う料金は
3割負担で約650~950円くらいになります。ジェネリックだともう少し安くなることがあります。
これでついに総計が出ました。
花粉症でクリニックにかかり2週間分の薬を処方してもらったとして3割負担のかたは1,800円(検査が全くなし)~7,500円(血液検査までやったとき)くらいお金がかかることになります。
一般的な薬局で花粉症の薬を購入した場合には2週間分の薬は1400円~1800円くらいのようです。クリニックへ行くより安価か同等のコストで済むことになります。
忙しくてクリニックへ行く時間のない方や、一般市販薬で十分な効果のでる方は薬局のお薬を購入するのが良いでしょう。
他の病気が隠れていないかどうかの診断や、アレルギーの原因物質を特定する血液検査を行うためにはクリニックの受診が必要になります。原因物質(スギなのか、ヒノキなのかそれともダニやハウスダストも原因なのか?)を特定することによって内服をスタートする時期や終了する時期を正確に決めることで薬の無駄をなくすことができます。
また、医師が診断することで、「鼻アレルギー診療ガイドライン」にのっとり、症状の重症度によって推奨される薬の選択と組み合わせでオーダーメードの治療プランを立ててくれるのがメリットです。薬の処方に関しても、薬局で買える薬から発売されて間もなくの薬まで幅広く選択できます。
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