松本市耳鼻科 なのはな みみ・はな・のどクリニック

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なのはな みみ・はな・のどクリニック

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耳垂れのなおしかた

2018.10.04 Category/ブログブログ難聴・補聴器

耳鼻科医になって長い・・・。治せる病気もあるが、治せない病気も数多い。毎日修行と勉強の日々である。

 

70過ぎの女性がうちのクリニックに通っている。聞こえが悪くて通っており、時々耳垂れが出ることがある。なおすにはなかなか難しい病気の一つである。

 

先日大変ためになる昔話をしてくれた。

以下は市原悦子のナレーターで(常田富士男でもよい)

むかーしむかしのことじゃ。そのころ日本は亜米利加というたいそう大きな国と争いごとをしておったそうな。彼女は幼いころから耳が悪く、しょっちゅう耳垂れが出ておって耳鼻科というところに通っていたそうな。名古屋という大きな町に住んでおったのじゃが、そのころから耳鼻科が少なくわざわざ電車に乗って診察を受けに行っていたそうな。

電車に乗ってしばらくすると、空襲警報がなって電車は突然とまり乗客はその場で降ろされてしまったそうな。

行こうと思っていた耳鼻科には行けず、知らない土地で途方に暮れていると向こうの方にポツンと明かりが見える。その明かりに導かれるように行ってみるとなんともまあ幸いなことに耳鼻科の病院だったそうじゃ。門をたたくと親切そうな耳鼻科医が彼女を招き入れ、彼女の耳を診察してくれて耳垂れを治す秘伝の術を授けてくれたそうな。

「まず、新聞紙をちぎり耳に詰められるぐらいの大きさに丸める。それを6個用意する。そうしたらその新聞紙を肥溜めに浸し、そのまま耳に詰める。それを毎日取り換えるのじゃ。一日たりとも怠ってはならぬ。」


って“肥溜め”ですよ!!それを耳垂れが出ている耳に入れちゃうなんて・・・。

絶対、絶対に“たぬき”か“きつね”に化かされてるパターンですって!!
早く眼を覚ましてーーーー!!

 

それを聞いた私と、診察室にいたクラーク、看護師は絶句です・・・。

「そ、それで?どうなったの?治ったの?臭くなかった?」

患者さん:「臭いのはしょうがない。でも耳垂れはピタリと止まった!!。」


現代風の処方箋形式で記載すると

 

Rp:

①新聞紙 小指頭大 6個

一日一回 外耳道内に挿入する。

②肥溜め液  10ml

新聞紙に浸し使用する。室温保存

 

イオンモール松本晴庭1階のイオン薬局に用意できるかどうか問い合わせておくことにします。

アンモニアが作用したのか・・・?日本耳鼻咽喉科学会の専門医試験には出なかったな・・・。まだまだ知らないことばかり・・・。

秘伝中の秘伝です。限られたヒトにしか効かないと思います。よい子の皆さんはまねしないように!!

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